中性化する男たち

中性化する男たち

草食系男子に女装男子、と従来の男のイメージからかけ離れた若い男性が増えている昨今、保守的な、特に年配の男性はこの事態を憂いているようですが、果たしてこれは嘆くべきことなのでしょうか。

そもそも草食系男子の特徴として挙げられる「女性に対して奥手で、ガツガツしていない」というのは、昔から日本人男性に多い気質であり、今に始まったことではない、という気がします。むしろバブル期の男性に多く見られるような、いわゆる「肉食系男子」のほうが、「欧米化された男性像」というイメージがあります。

また、「物腰やわらかく、家事なども積極的に行う」というのは、まったく非の打ち所がない素晴らしいことで、むしろ歓迎すべきことです。これは、「家事は女性の仕事」という固定化された男女役割から、男も女も徐々に解き放たれている証拠でしょう。

また、女装男子というのも、「自分の外見に気を遣う男性」の進化系とも言え、女性の特権であった「ファッションの楽しみ」を男性も享受することのできるきっかけになり得るのではないでしょうか。また同時に、化粧の大変さも体感できるので、女性の気持ちを理解するという点では、女装ほど手っ取り早い方法はないと言えましょう。

以上に挙げたような男性の中性化の前段階には、バブル期以降の女性の社会進出、女性の中性化(オヤジ化)があり、また、いわゆるオネエ系と呼ばれる同性愛者のメディア進出や、半陰陽と呼ばれる、どちらの性にも当てはまらない第三の性の表出があります。

これは、性差別が徐々に改善されつつあることの何よりの証拠であり、人の生き方の多様性が認められてきたということでもあります。

草食系男子を憂う意見としては、少子化に対する影響を指摘するものが多いですが、これは的外れであると思われます。なぜなら、少子化の主な要因は明らかに日本経済の低迷であり、草食系男子にその責任を負わせるのは完全なる責任転嫁だからです。

こうして見ると、人間は誰でも本来は、女性性と男性性の両方持ち合わせている生き物なのではないか、と思います。だからこそ、どちらかにハッキリ区別すること自体が、非常にナンセンスなことなのではないでしょうか。

脱毛ラボ

トイレの便座について

トイレのマットなんかがだいぶ古くなってきたので、近くのスーパーの雑貨売り場へ探しに行った。

ひと昔前まではこのトイレのマット、考えられないような趣味の悪い花模様とか、変な色合いのものとかが多かったように思う。どなたかの家に行ってトイレに入ると、クマさんの刺繍のついたカバーなんかもよくお目にかかった。

このごろはごく普通の雑貨コーナーでもシンプルな、しかもベーシックな色合いのものが出ているのがありがたい。カバーとマットの最低限のセットものの中から選んだ。

少し濃い色合いがいいかな、と思って紺色の無地のセットを購入した。前に一度、「温水便座U型」みたいな型番を間違えて買ってうまくはまらなかったダメダメ経験があるので、そのあたりは慎重に型番をチェックする。

私が子供の頃は、トイレのマットとカバーと、それにトイレットペーパーホルダーにもカバーがかかり、さらには便座にも伸縮する布地でできたカバーをかけていたものだ。

この便座につけてるカバーは、あれだ、すぐ前に入った人がちょっとしたミスでこのカバーを濡らしてしまったりすると、非常に気持ち悪いものがあった。そこにお尻をのせるわけで、毎日洗濯するにしても、他人のお尻がのっかったらしい布地というのはあまり心地よいものではないから、いつからかあんまり見かけなくなった。

と同時に、ひところから「衛生」についてかなり神経質になってきたように思える。

今、外のショッピングモールなどでトイレに入ると、拭き取る形式のクリーニングペーパーみたいのが備えつけてあったり、薄い紙みたいのでできて便座の上において使うみたいのもあったりする。

確かに場合によっては非常に気持ち悪いときがあるから、そういうのがあるとありがたいとは思う。

ある時、わが家に遊びに来た人が、トイレはどこですかと言いながら片手にポーチを持っているのに気づいた。

ちなみにその人は男性である。だから女性ならばまぁポーチの必要性はわかるが、なんで男の人がポーチ?と不思議に思った。

後から夫に聞いてみると、なんでもけっこう繊細な人で、どうしても他人の家のトイレに直接座ることができず、携帯できるカバーを持ちあるいているそうだ。

まぁ……わからないでもないけども。

そういう神経質さってのも、本人にとってもなかなか大変だろうなと同情を覚えた。

ホンダCR-Zセレナ